耕水原理

耕水原理の特性と効果

(3)アオコの被害が無くなりアオコが息を吹き返す

 アオコ(植物プランクトン)は、リンと窒索とミネラルと太陽の光があれば、自然発生するものである。それによって、アオコは水中のリンと窒素を固定して水を浄化し、ワムシのような動物プランクトンや、アカムシ、ミジンコなどの大型微生物の増殖材として活用されている。さらに、アオコで増殖したこれらのプランクトンや大型微生物は、水生昆虫や魚介類の餌になり、食物連鎖で広大な水域は大漁場に蘇生されていくが、その漁場が要求する酸素を生産して、生態系を維持しているのもアオコである。
 アオコは食物連鎖を円滑にする潤滑材である。池・湖沼・入り海が、呼吸して生きていくのに欠かすことのできない、この貴重なアオコを邪魔物扱いにする、これまでのアオコ対策には根本的な誤りがあった。超音波によるアオコの破壊、バクテリア・酵素、それを活かすための曝気や櫨過材など、微生物の世界の迷路に迷い込み、貴重なリン・窒素を排除する方向へと流されて行く傾向があった。大自然が教える湖沼浄化の大原則、道しるべを見失ってはいけない。バイオファンを浮かべて、アオコを有効に活用して、生態系を護って維持していくのが池・湖沼・入り海の活性化を図るための基本である。
 問題は、光合成が行なわれない日没後である。フロック状になったアオコは、フロックに付着した酸素の微細気泡を失い、沈降して水底で呼吸するようになる。が、そこには酸素が無い。底泥はいつも酸欠状態である。アオコは呼吸不能に陥り、死滅して、無酸素でも生きられる悪いアオコに変化して、生態系を破壊する方向に作用してしまう。その被害を食い止めるため、アオコ対笑については様々な研究が行なわれて来た。しかし成功事例は報告されていない。難題で、未解決でそのままになっている。
 難しいことは何にもない。アオコが発生するメカニズムの根源を断ち切ることである。バイオファンで水底に層流を起こして、底泥に酸素を供給すること、底泥に付着したアオコが呼吸できるようにすること、これでアオコの被害の問題は全て解消である。